前略
どうだい? 寿いでるかい?
の館長です。
◆
僕にとっては、「寿ぐ(ことほぐ)」なんて、ふだんはまったく縁がない言葉。
もはや新年のためにだけあると言ってもいいくらい。
新年にしか寿がないのなら、新年には思いっきり寿ぎたい。
悔いのないように寿ぎたい。 呆れるほど寿ぎたい。
そう願っていたところ、今年はかなり心の底から寿げました。
地元新聞社主催「新春文芸」で「詩」と「随筆」がダブル入選!
地元新聞社の「新春文芸」。
今年は「詩」と「随筆」でダブル入選を果たしました!
おめでとう! オレさま。
ありがとう! オレさま。
いいえどういたしまして。
昨年、同じく「新春文芸」に投稿した詩は、「佳作」でした。
佳作でも僕には身に余る好結果と喜ばなくてはいけないところでしたが、やっぱり「入選」がある以上、入選したいじゃないですか。
人間は強欲じゃないですか。
いや、僕が強欲なだけじゃないですか。
捲土重来を期して臨んだ今年の「新春文芸」。
「詩」に加えて「随筆」の部でも入選を果たせたことが、たまらなく嬉しいのです。
いえ、何が嬉しいって、随筆を読んだ義弟が「にいちゃん、感動したよぉ~!」って言ってくれたこと。
ふだんあんまりそういうこと言わない職人だから余計に。
「身近な人を感動させられない者が、遠くの人を感動させられるわけがない」
って、たしか、母方の祖父が言ってたような気がするし、絶対言ってない気もする。
どっちかっていうと言ってない気がする!
「随筆」のテーマは、今年は「御柱祭の思い出」ほか2つほど提示されました。
僕は「御柱祭の思い出」そのものはあまり無かったので、むかし御柱祭の出店で祖父が買ってきたクサガメの「タロ子」と過ごしてきた42年間のことを書きました。
参考資料として添付したタロ子の写真も2枚とも載ってて嬉しかった!
「詩」は、『季節の音がする』というタイトルで一編。
去年、同じ長野県出身の作家・山崎るり子さんの詩の朗読を聴いて、いたく感動。
「僕もこんな詩が書きたい!」と強く思い、それ以来、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書き留めてきました。
もちろん、山崎るり子さんのようには書けるはずもありませんでしたが、自分が書きたかったように書けて、それで好評価をいただけたなら上出来です。
随筆にしろ詩にしろ、小さいことですが、自分が書いたものが認められるということは、大きな喜びになるものですね。
そして人生初のトロフィーが届いた!
トロフィーが届いたよ!
聞こえなかったかもしれないからもう一度言うと、
トロフィーが届いたよ!!
しかも2つも!!
「詩」と「随筆」それぞれの入選賞品として届いたのです!
存外に喜び小躍りする自分。
だって、トロフィー貰うの人生で初めてなんですもん。
けっこうみんな、なんやかんやで貰ってるんですよ。スポーツやってたりすると特に。
ゴルフやる人なんて必ずっていうくらい貰ってません?
でも、何ごとも中途半端に生きてきた僕は、今までまったくトロフィーに縁が無かったんです。
このままトロフィー無しで死んだら、トロフィー屋に化けて出るんじゃないかってくらい。(←理不尽!)
昔から言われている、三大「人生で一度は貰いたいもの」といえば――
――と、決まってるじゃないですか。
そのうちの1つが今回ようやく貰えたわけです。
喜びが止まらない。止まるわけない。
トロフィー自慢ばかりするイヤなヤツ
人生も終盤に差しかかり、思いがけなくトロフィーホルダーになれた僕はいま、何かにつけトロフィーを自慢する下卑たヤツに成り下がっています。
友だちからは「げび太」などと言われ、ちょっと何かしただけで「げび太のくせに生意気だ!」なんて言われたり、ちょっとお風呂を覗いただけで「げび太さんのエッチ!」と言われる始末。
仕方ないね。 みんなトロフィーが羨ましいんだ。
もっとも、僕の自慢の仕方も本当に下卑たものなので、なんと蔑まれようとしょうがないとは思います。
リュックからそれとなく(わざとらしく)トロフィーをのぞかせて街を練り歩いてみたり……
スマホが鳴るとついつい手もとのトロフィーで電話に出ちゃったり……
僕に電話をくださる方々、「あいつ最近電話に出ないなぁ」と感じたら、トロフィーに出てると思ってください。
なんだよ? トロフィーに出てるって。
僕の入選を新聞で見た方からお祝いをいただきました!
ありがたいことです。
「やー、おめでとう。大したもんだわや~」とおっしゃってくださり、「長門牧場 ソフトクリームなケーキ」を贈ってくださいました。
白と黒の乳牛模様がトロフィーによく似合います。誰がなんと言おうと似合います。
さっそく開けていただきます。
猛烈に美味しい!
ミルククリームの向こうに、ほのかに入選の香りが漂ってきます。誰がなんと言おうと漂ってきます。
◆
どうしても書きたかった「タロ子」を題材にした随筆と、どうしても書きたかったスタイルの詩で、どうしても欲しかったトロフィーを頂けて、新年早々、大きな喜びに包まれることができました。
「この喜びを、真っ先に誰に伝えたいですか?」 と問われれば、
「これまで僕に1つたりともトロフィーをくれなかった数多の大会関係者に伝えたいです」
と答えるでしょう。(←理不尽!)
さあ、あとは “でっかい小切手” と “でっかいキー” です。
次はこれらを頂けるように、頑張っていきたいと思います!
てか、何をどう頑張ったらいいんですか?

自分がすげー小さくなればいいんじゃね?
プロフィール
館長と申します。
ホッピーを飲みながら猫をモフっているときが至福の時だと思いますがそういう状況になったことがありません。世知辛い世の中ですね。
こまかい話は下記に。
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