前略
みんな、お金が余ってるんなら芸者遊びをしなよ!
の館長です。
◆
自分が楽しくお金を使うことで、伝統とか文化とか伎芸とかを守る一助になったらいいじゃないですか。
せっかくお金が有り余ってるのに、変なことばかりに使う人をちょくちょく見かけて(基本、何に使おうと自由ですが)、もったいない気持ちになることがあるんです。
そのお金、芸者遊びに使うか、もしくは僕にくれそうな人にあげてくださいな!(回りくどい!)
「見番(けんばん)」というもの 「浅草見番」「諏訪大手見番」
ジジイは散歩をよくします。
僕はジジイです。
したがって、僕は散歩をよくします。
先日、上諏訪駅周辺を散歩してみました。
すると、ちょっと異質な建物を発見。
このあたりでは珍しいハーフティンバーの建物です。
ハーフティンバー half-timbering
西洋木造建築の一手法で,柱,梁,筋違(すじかい),間柱,窓台など軸組みとなる部分を外観に現し,その間を煉瓦で充てんしたり,白いスタッコ塗りに仕上げたもの。
語源については,壁その他と木造の部分が半々の印象となるため,あるいは半割の木材を外部に見せるため,との二説ある。
北ヨーロッパ(ドイツ,フランス)中世に多く見られ,イギリスでは15~17世紀に住宅建築に多用された。
近寄ってみると……
「諏訪大手見番」とありました。
こんなところに見番があったとは!
見番
見番とは、料亭への芸者の手配、料亭の予約手配、置屋、他花街の統括管理が主な業務。
また、芸妓の育成、お稽古、等々、伝統文化継承に貢献する。
僕にとっては、東京・浅草の見番はなじみ深いものがあります。
もちろん芸者さん絡みなどではなく、投扇興の月例会や大会が行われる場所でもあることから、かつては足繁く参加したためです。
浅草見番
浅草見番にて投扇興月例会
浅草見番にて投扇興大会
浅草見番にて投扇興大会
浅草の見番にはなじんでおきながら、地元の見番の存在さえ知らなかったなんて、ふるさと不孝者です! 猛省すべきです! ふるさと猛省です! よく分からんけど。
ちなみに、諏訪大手見番を発見したときのジジイの散歩コースが以下です。
諏訪大手見番のすぐ近くには「仲魅世」という魅惑の飲み屋街があるので、散歩に疲れたらちょいと一杯ひっかけるのもいいですよ。
諏訪大手見番協同組合に久しぶりの新人芸妓が誕生した。
中洲上金子出身の美代遥さん(20)で、大学生との二刀流で歩み始めた。
大手見番は4年ほど前から実質的に活動を休止していたが、復活した “上諏訪芸妓” の活躍が期待されている。
3月1日 美代遥さんお披露目
3月5日 金子市長(諏訪市)を表敬訪問した美代遥さん
地元テレビのニュースでもその模様を放送
現在、中央大学2年生の美代遥さん。
大学卒業までは、予約が入った時に東京から帰郷し、お座敷に出向いて踊りの披露やお酌をする予定。
美代遥さんのパンフレット。
戦後から高度経済成長期にかけて、諏訪には数多くの芸妓が見られ、最盛期には200人を超えたという。
しかし20年ほど前には5人まで減り、3年前に最後の1人が高齢のため引退。
以降、諏訪大手見番の活動は途絶えていた。
◆
言うても20歳の大学生。
好きで飛び込んだとはいえ、負担にならないように大学生活をまずはエンジョイ!(←なんか古臭いな)してほしいのです。
地元では当然大きな話題となり、期待も大きく注目度も高いのはやむなしですが、「自分が途絶えかけた上諏訪芸妓の文化を盛り上げていく」みたいなプレッシャーは感じないでいただきたい。
もちろん周りも、過度な期待や思惑は抱かずに、美代遥さん本位で見守っていただきたく思います。
そのうえでどなたか、美代遥さんの応援のためにも、その有り余るお金で僕をお座敷に連れていこうじゃありませんか!
あくまでも応援のためです。僕の私利私欲で申すのではありません。
遊びに行くんじゃないんですから。
伝統文化の保存・継承をしに行くのです。
真面目なんです。こちとら。
家でおとなしく応援してろってこった
プロフィール
館長と申します。
ホッピーを飲みながら猫をモフっているときが至福の時だと思いますがそういう状況になったことがありません。世知辛い世の中ですね。
こまかい話は下記に。
自己紹介
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