前略
東京タワー お燗とボクと、時々、マトン
の館長です。
僕には東京タワーの思い出はほとんどありません。
昔、東京タワーのすぐ近くの増上寺にイベントで行ったとき、帰りに近くの酒場で飲みながら眺めた東京タワーの姿を思い出すくらいなものです。
その日は、お燗の酒を飲みながら、時々、マトンをつまんでいました。
それゆえ僕の中で東京タワーは、お燗とボクと、時々、マトン。
「なぜマトン?」と思われるでしょうが、マトンのおいしい居酒屋は、紅茶のおいしい喫茶店なみに、その頃はわりと一般的だったようです(要出典)。
東京タワーにその程度の「思い出」しかなかった僕に、人生もそろそろ終わろうというこのときになって、良き思い出となる日が来ようとは思ってもみませんでした。
【VERDY×BLACKPINK】BORN PINK Pop-Up Experience 東京タワーに行ってきた
BLACKPINKと、日本のグラフィックアーティスト・VERDY(ヴェルディ)のコラボレーションで誕生した「BORN PINK Pop-Up Experience」の入場枠に当選しました。
当選したからには行かねばならぬ!
ということで、やってきました東京タワー。
見えてきました、東京タワー。
これまで「東京タワーの見える場所」には何度も行ったことはありますが、東京タワー自体に来るのは初めて。
これでも東京人のはしくれとして、もうずいぶん長いこと生きているというのに。
「東京タワーと富士山は、遠きにありて拝むもの」がうちの家訓だったせいもあると思う……(要検証)。
途中、風車を持ったたくさんのお地蔵さんが僕を迎えてくれました。(迎えたつもりはない!/地蔵さん談)
増上寺の千躰子育地蔵尊です。
そうして東京タワーに到着。
東京タワー、やっぱりカッコいいよな。
高さではこれを抜いたものはあるけど、カッコよさでは決して抜かれやしないよ。
いやぁ、こうして見上げるのももちろん初めて。
やはり、タワーというものの究極の造形美がここにはある、と感じさせる。
さあ、東京タワーに見とれてばかりはいられません。
ようやく今日の会場の1階イベントスペースに着きました。
でも、入場する前にちょっと一息、コーヒーブレイク。
余裕がないのに余裕ぶっこくのは、いつもの僕の悪い癖です。
案の定、みんなが次々に入場していくのを見ていたら急に焦りだす。
あわててコーヒーを飲み干して僕も会場内に入りました。
まさか初めての東京タワーがブルピン絡みになろうとは、思いもしなかったなぁ。
「あのジジイ、余裕ないくせに余裕ぶっこいててあわてて入ってきやがったな?」という目でスタッフがこちらを見ています。(被害妄想)
入ってまずここでちょっと待たされる。やたらともったいぶった構造。
――などと言ってはいけません。
いやが上にも気持ちを高まらせる構造、と言っておきましょう。
今回、アメックス会員はいろいろと優待があります。
というか、そもそもアメックス会員のためだけに企画されたんじゃないかな? このイベント。
――などと言ってはいけません。
たとえそうでも、そのおかげでわれわれ一般枠も存在できたのです。ありがたやありがたや。
VERDYさんのことは全然知らなかったけど、世界的人気アーティストなんですね。
こういう世界はよう分からんです。
でもアートやデザインで誰かが少しでも幸せになるならいいこと。
僕もこんなことでもなければ東京タワーに来ないまま一生を終えたことでしょうし。
「鏡の間」(そんなダサい名前は付いてないけど)
女の子たちはみんな、推しのメンバーの鏡の前に立ってポーズを決めていた。
もちろん僕はしないよ。ガマの油になっちゃうからね。
これ、せっかくなら、等身大メンバー写真を鏡に仕込んでおいて、推しメンとツーショットが撮れるくらいの楽しみがあっても良かったと思う。
次回はぜひそうしてくれたまえ!
何様? てか、なんだチミは!?
そうです。ワタスが非アメックス会員様です。
こちらはアメックス会員様限定のレジ。
同じグッズを買ったとしても、レジは別。
格差社会を目の当たりにした。
とりあえず何でもいいからグッズを購入すれば、特製トートバッグがもらえる。
最近、あちこちでトートバッグをもらう。
いま家に僕のトートだけで6つはあると思う。
世の中にトートバッグがあふれすぎ!
そんなに需要があるのか?
こんなことならトートバッグ職人になればよかった。
せっかく初めて東京タワーに来たのだから、東京タワー自体も少しは楽しみましょう。
公式キャラクターの「ノッポン兄弟」。
青いオーバーオールの兄と、赤いオーバーオールの弟が、元気に迎えたり見送ってくれる。
だが意外と脆弱だ。 弱音を吐くな!
東京タワーの中には、こうした小さい東京タワーがあちこちにある。
こんな立派なフードコートもあったんですね。 外国人のお客さんでかなり賑わっておりました。
メイアイヘルプユー? ノーサンキュー!
ちょっとオシャレなラウンジみたいな空間で、いろんな色でライトアップされる東京タワーを眺めていると……
奥のほうでピアノの生演奏が始まりました。
東京タワーの内部では、こんなオシャレなことまで秘密裏に行われていたのか!(秘密裏ではない)
今の今までちっとも知りませんでした。
落ち着いてピアノをじっくり聴こうと、「マザー牧場 CAFE」でコーヒーを購入。
都会の喧騒も田舎の安閑も、日々の雑事も明日の重大事も忘れて、東京タワーを眺めながらマザー牧場のコーヒーとピアノを楽しんだ。
ここでふと「なぜここにマザー牧場!?」と疑問が湧き上がった。
調べてみたら、東京タワーの建主・前田久吉さんは、マザー牧場の創業者でもあったのだ!
すげえ人物だ!
東京マザーだ。 タワー牧場だ。(混乱)
そうと分かると、東京タワーを眺めつつマザー牧場コーヒーを飲むことが、とたんに大正解、大正義に思えてきた。
久吉さん、ありがとう。 僕らにどっちもくださって。
◆
ちょっと長居しすぎました。
さあ帰ります!
「東京タワー前交番」って、いいな~。
この交番の前に「東京タワー前交番前タワー」っていうタワーを建ててみたいな。
そしたらそのタワーの前にまた交番ができて(以下略)……。
まるでこれみたいになっちゃうな!
◆
気がつくと、さっきから外国人観光客と並んで歩いていました。
ここでお会いしたのも何かのご縁。
思いきって頼んでみました。
レットミー テイカピクチャー, ユア オオサカ・アーム!(こんな英語でいいのか?)
腕に「大阪」と書いた外国人がいる東京。
東京にいる外国人の腕に「大阪」と主張させる大阪。
どっちがスゴいのか、しばし考えてしまいました。
お土産はベタに限るということで、これにしました。
自分用には買わなかったので中身の写真は他から拝借。
人のカタチしてるのって、食べづれぇ~~!
自分用にはミネラルウォーターを買って帰りました。
東京タワーのミネラルウォーターは、東京タワーだ!
つまり、東京ウォーターっていうか、ミネラルタワーっていうか。(混乱)
【謝儀】
BLACKPINK、VERDYさん、そして前田久吉さん!
僕にすばらしい人生初の東京タワー体験をくださって、どうもありがとうございました!
“大阪腕” 外国人さんもな!
プロフィール
館長と申します。
ホッピーを飲みながら猫をモフっているときが至福の時だと思いますがそういう状況になったことがありません。世知辛い世の中ですね。
こまかい話は下記に。
自己紹介
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