前略
たぶん、一番会いたい人に会えることが、一番幸せなことだよね!
の館長です。
◆
「みんなに会いたいけど、誰にも会いたくない」でおなじみの引きこもりおじさんこと僕ですが、久しぶりに “この世で一番会いたい人” が出来たんです。
出来たけど、得てして一番会いたい人には一番会えないものなので、諦めてもいました。
それでもいちおう抽選には参加してみました。とりあえず。
シリアルコードを入れて……
「エントリィーーーッ!」
と叫びながらボタンを押し、目をつぶる。
目を開けたら、なんと「当選」の文字が!!
し、しかも、当選メンバーが、ユジン!!
(僕はどんなグループも “箱推し” が基本なのでメンバーはどなたでもいい。ただ、ユジンは別格)
本当に、椅子から転げ落ちそうになりました。
人はよく驚いたりすると「椅子から転げ落ちそうになった」なんてことを言うけど、そんなわけないだろ? どんだけ出来の悪い椅子とヤワな体幹なんだよ! ってバカにしてた。(←バカにしすぎ)
でも本当にあるんですね。
そんなわけで、生まれて初めて「幕張メッセ」に行くことになったのでした。
幕張メッセ行きを周囲に話すと、みんなして
「幕張メッセはどこからどこまでが幕張メッセだか分かんないから気をつけて!」
と言うし、中にはそのことをわざわざ幕張メッセージしてくれる人まで……。
怖い。
一生、縁がない所だと思っていたので、幕張メッセについての知識が皆無だし。
少し調べてみて、ますますよく分かんなくなったので、もう分かんないまま行くことにしました。
そして当日……。
みんなの忠告を胸に、初めて「海浜幕張駅」に降り立った。
自分がここに来ることになろうとは、思いもしなかったなぁ。
とにかく人のあとをついていく。
忠犬かストーカーのごとく……(両極端だな)
中途半端なリゾート(失礼)に来たような気にさせられる歩道を歩く。
あ! 救いの神だ!
きっと今日のハイタッチ会の案内係だ! ハイタッチ神だ!
と思ったら、TOEICだった。TOEIC神だった。
ごめん、今日は TOEIC 気分じゃないんだ、僕は。
来た!
どうやらここが幕張メッセでっせ!!
(時計は大幅に狂っています/なぜだ? 直しときなさいよ)
いや、でも、大きすぎる。広すぎる。
どこへ行けばいいのやら……。
またもや人についていった結果、ここを入ればいいことが判明!
ここだ。ここで間違いない!
「片手でやさしくタッチしてください」
うん、もちろんだ!
人生最高のフェザータッチをお見せしちゃる!
会場の様子を見て、まだ並ばなくてもよさそうだな? と余裕をかまして、僕はロビーでドゥリンクを飲んでいた。
気取って、ドゥリンクをね!
いざ、並ぶ段になったらこの有り様。
幕張メッセが初めての田舎者が、余裕なんてかましてる場合じゃなかったんだ。
なにがドゥリンクだ!
ゲートオープンで、みんなそれぞれメンバーの列に並びに行く。
アクセサリーなど何も無いッ!
いや、例えば僕が結婚していたとして、指輪を外して推しにタッチするというのは、少しは背徳感が生じたりしないのだろうか?
いや、幸か不幸か妻などいないのだから、そんなこと考える必要など何も無いッ!(どっちかっていうと「不幸」だと思うぞ)
僕とユジンを繋ぐ一枚の券。
まぁ、一瞬たりとも繋がれはしないけどな!
すぐに列に加わろうと思ったけど、この時間が早く終わってしまうのももったいない気がしたので、ゆっくり後ろについた。
そしてそのときはやってきた。
白い衣装に身を包んだその姿を見たとたん、冗談でなく腰が抜けた。一瞬抜けた。
軽くよろめいた。老化なんかじゃない。老化もあるけど。
この世で最も会いたかった人が本当に目の前にいるのだ。
こんなに美しくてカッコよくて愛らしい人が、僕と手を合わせて微笑んでくれてるんだ。
そりゃ意識も遠のくってものだ。
そのときの様子を AI に描いてもらった。
僕の妄想をなかなか上手に表現してはいるけど、実際はこんなロマンチックを醸し出せるほどの時間もムードもなく、「剥がし」によって二人はあっけなく引き裂かれた。
ハイタッチのブースを出てからも、しばらくはボーッとしていた。
意識が飛んでいた。
やがて意識を取り戻した僕は、せっかくだからと日本で一番大きいイオンモール「イオンモール幕張新都心」に寄ることにした。
お隣のホールでは「ポケモンジャパンチャンピオンシップス」が行われていたので、さもポケモン通のような顔をしてチラチラ様子を見ながら出口へと向かった。
「ポケモン通のような顔」がどんな顔か分からんけど……。
イオンモールとして日本一、ショッピングモールとしては日本第3位の規模。
とにかくデカい。 もはや一つの街だ。
墓地以外は何でも揃ってる。
イオンの中にいるのに、窓の外にもイオンが見える! と驚いたので思わず撮った写真。
今いるところもイオンだし、外に見えてるのも同じイオン。
このへん全部イオンじゃん!!
千葉県千葉市イオン町じゃん!!
「イオンモール幕張新都心」、なんて大人げないデカさなんだ!
ひと通り回ろうと思ったが無理だ。
ここをすべて回るには『SACHIKO』の不幸話のように一晩でも足りない。
「スカイパーク」なんていう、うちの近所の公園よりデカい遊び場まである。
もうほんと、ちょっとした街だってば!
さて、考えてみれば朝から食べてない。
ずっと緊張が続いていたからなぁ。
お腹すいた。
だからフードコートに来てみたんだけど、テナントが僕の田舎の近所のショッピングモールとほとんど同じ!
ここまで来ておいて、いつも食べてるお店に行くのは芸が無い。
というわけで、ここに来た。
初めて見る「旨い安い腹いっぱい」! なにそれ?
ラーメン、来た!
けっこう野菜もあっていい感じ!
麺が太めで食べごたえあるから、今日のような飢えた日にはちょうどいいよ!
腹ごなしに再びモール内を歩くと「ほけんの窓口」を発見!
いきなりアンミカだらけだったので、たじろいで逃げ帰ってきた。
白が200色あるように、アンミカも200人おんねん。
けっきょく夜中まで居たけど、それでも未開の地を多く残した。
とはいえ、もうそろそろ帰りましょう。
でも、幕張メッセに来たときと同じ「海浜幕張駅」から帰るのも芸が無い(←芸にこだわる)。
なんかイオンモールが推してるみたいだったので、2023年3月18日に開業したばかりの「幕張豊砂駅」から帰ることにしました。
駅の建設費115億円の半分をイオンモールが出したらしい。どうりで推すわけだ。
でも、半分も負担しておいて駅名に「イオン」を入れたいとゴネなかったのか?
ワイならゴネる。
「幕張イオン・ゲートウェイ駅」にする!(しない!)
着いた! 「幕張豊砂駅」。
刺さったら痛そうな駅舎だ。
真新しい駅は気持ちいい。
下り線ホームは地上にあり、上り線ホームは2階の高架上にあるという、段違いの構造は非常に珍しいそうだ。
2階に上がり、上り線に乗って帰路につく。
◆
さよなら幕張メッセ!
けっきょく、どこからどこまでが幕張メッセなのかは分からずじまい。
また来ることもあるかもしれない。
そのときはきっと突きとめるよ!
さよならイオンモール!
けっきょく、モールのすべてを見て回ることなど不可能だった。
また来ることもあるかもしれない。
そのときは残りの未開の地を開拓してみるよ!
さよならユジン!
いや、さよならは言いたくないけど……。
かといってまた会える気もしないし、僕ごときが会っていい人とも思えない。
夜空の星のように、はるか遠くにいるのを、はるか遠くから見て、その輝きだけを間近に感じるのが、正しい僕の在り方のような気が、今はしている。
古来、「推しとふるさとは、遠きにありて思ふもの」と言うからな。言うよな?
プロフィール
館長と申します。
ホッピーを飲みながら猫をモフっているときが至福の時だと思いますがそういう状況になったことがありません。世知辛い世の中ですね。
こまかい話は下記に。
自己紹介
別ブログもよろしくね。
がらくたクリップ