前略
これはつまり、TAC(タック/超獣攻撃隊)極東支部・銀座出張所の閉鎖、ということで、よろしいか?
の館長です。
ウルトラシリーズ 歴代女性隊員のNo.1
僕の知る範囲ですが、ウルトラシリーズに登場した女性隊員たちを “何のナンバーワン” なのか、勝手に決めさせてもらいました。
みんなそれぞれ違った魅力をもち、みんなそれぞれナンバーワンなところがあるのが、歴代女性隊員たちなのです。
放送時、まだ子供だったせいもあって、えらく大人の美女に感じられたものです。
将来、こんな女性を奥さんにできる大人の男に成長したいと思ったものです。
結局、何から何まで力およばず無理でしたが。
◆
同級生のお姉さんに似てたので、妙に親近感を持っていました。
将来、こんな女性がお義姉さんになってくれたらいいなぁ、と思ったものです。
はなから兄がいないので無理でしたが。
◆
最高に可愛い。でもその可愛さに気づいたのはもっと成長してからでした。
観てた頃はさすがに女性隊員よりウルトラセブンに夢中だったので。
将来、こんな恋人ができたらいいなぁ、と思ったものです。
結局、こんな恋人どころか、どんな恋人を作ることさえ無理でしたが。
◆
城野エミ隊員が出ていた「ウルトラマン80」はもうほとんど観ませんでした。
その頃には僕も、ウルトラマンや怪獣より女性に目が向くお年頃になってましたから、もっぱら興味は城野エミ隊員のみ。
将来、こんなわがままボディを我が意のままにできたらいいなぁ、と思ったものです。
結局、神が僕のわがままを聞いてくれず無理でしたが。
……と、まぁ、いろいろと無理ばかりの僕でしたが、なんとかこのお店の閉店には間に合いました。
歴代女性隊員 “No.1 美人” 美川のり子隊員こと西恵子さんのお店『珈琲 蕃(ばん)』です。
39年間続けてきたお店が、2019年12月31日17時をもって閉店してしまうというのです。
美川のり子隊員こと西恵子さんのお店『珈琲 蕃』閉店直前に伺った
2019年末、閉店の5日前に最後の『蕃』に伺いました。
あの『ウルトラマンA』に美川のり子隊員役で出演していた西恵子さんのお店としてファンには有名。
ですが、純粋に “喫茶店” としても、その銀座とは思えない良心的価格が喜ばれているお店です。
『珈琲 蕃』お店の外観
僕が伺ったときは西さんがそろそろ上がろうという頃で、短い時間ではありましたがそのお姿・お声に接することができました。
御年70を越えてらっしゃるのにとても綺麗で上品でチャーミングな方。
その雰囲気に似合わず、颯爽と自転車でお帰りになりました(てことは銀座あたりにお住まい?/すげー!)
『珈琲 蕃』店内の様子
ここまで店内を見回した限りでは、あと5日で閉店してしまうお店とは思えません。
「SINCE 1980」の文字に歴史を感じます。
閉店が実にもったいない。
閉店のお知らせ。
やっぱりどうしても閉店してしまうんだ。
実にもったいない。
『珈琲 蕃』お店のメニュー
年季の入ったメニュー表紙。
こんなところで「珈琲の採れるまで」が学べるとは思わなかった。
もう「珈琲の採れるまで」のことなら何でも聞いてくれ!
銀座のちゃんとした喫茶店でアイス珈琲が550円で飲めるのはほんと安いと思う。
名物(?)の「クープ」も食べてみたかった。
ここの「クープ」は、例えば「珈琲クープ」なら、アイス珈琲にアイスクリームが入り(ここまでだと珈琲フロート)、そこに生クリームが乗り、最後にウェファースが乗る、というものです。
「出前サービス」は、現在も行っているのかは分かりませんでした。
ティーの種類の豊富さには驚きました。 他のメニューも多いのに、
維持が大変そう。
セットだってお手頃価格。
「当店自慢」というんだから、また来る未来があるのなら、ぜひいただきたかった。
今日の日をより強く思い出に刻むために、ストロングは絶対に飲もう! とこのとき決めた。
今日ぐらいは僕だってハードタイプと呼ばれたいんだ。
オープンサンドとアイスコーヒーのセットを注文
まずは、オープンサンドとアイスコーヒーのセットを注文。
みかんが丸ごと1つ乗っかってくるとこがまた銀座っぽくなくて良いではありませんか。
卓上の塩入れがまたいい味です。
ここで、お店自慢の『ストロング珈琲』を追加でいただきます。
おいしい。
この珈琲の強さが、僕の記憶にこのお店をしっかりと残してくれることでしょう。
『珈琲 蕃』店内の、ウルトラマンAな部分
ウルトラマンA関連のものは店内ではあまり主張していません。
それ目当てで来店する客もそれほどいないそうで、このお店は純粋に喫茶店としてきちんと愛されてるのですね。
もっとも、平日の来店客数が約350人という繁盛店に訪れるウルトラマンAファンは「1日に10人程度」(西さん)で、はやる理由はほかにもある。
お店には “元・電話ボックス” が2つあり、その1つがもっぱらウルトラマンA関連のものの “物置き” となっております。
(電話ボックスが2つもあるということに店の歴史を感じますし、その両方が現在は電話ボックスとして使われていないというのも、時代を感じます)
いやまぁ、なんというか、詰め込んであります。(笑)
僕が店主だったら、もっと店内のいいところにこれ見よがしに飾るところですが、この気取らなさがいい。
左下に見える西恵子さん(美川のり子隊員)のアップの写真パネルなんて、ダンボールが置かれちゃってるし。
でもそのダンボールを移動させてもらって、パネルの撮影を許していただきました。
当時の台本も見えますが、まだタイトルが『ウルトラA』です。
この台本の回「3億年超獣出現」は――
第4話「3億年超獣出現!」で使用したブローチは私物であった。
そのブローチは劇中で爆弾として使用されるため、監督の山際永三が非常に気遣って何度も念を押されたが、第4話は西がメインとなるエピソードであり、「いい物を着けたいので大丈夫です」と使用不能となることを了承している。
結果的にブローチは劇中で破損しているが、後年のインタビューの中で「映像に残っていてよかった」と述べている
開店当時のお写真とか仲間との楽しげなお写真。
どれを見てもお美しい。
高峰圭二さん(北斗星司)との写真が多いような印象だけど、仲良しなのかな?
ひし美ゆり子さん(アンヌ隊員)とおそろいの衣装でのお写真。
森次晃嗣さん(モロボシダン)とのお写真。
ひし美ゆり子さん(アンヌ隊員)、高峰圭二さん(北斗星司)と和装で。
こちらには桜井浩子さん(フジ・アキコ隊員)のお姿も。
ウルトラマンAの頭部。
切断技の多かったエースだから、頭部だけあるのか?……なんてことを一瞬思ったけど、そんなことあるはずない。
◆
特撮モノに出演していた過去を「黒歴史」にしてしまう役者さんもたまにいるようだけど、こうして現在に至るまで出演者自身が大事にしてくれると、夢中になってたあの頃の僕らのことも大事にしてくれてるようで嬉しい。
出演者同士が仲良く交流を続けているのを見るのも嬉しい。
そしてそれらを確認することができるこのお店は、ファンにとってかけがえのない場所だったでしょう。
39年間お疲れさまでした。
お店は、無くなる前に大事にしなきゃいけないんだよ
プロフィール
館長と申します。
ホッピーを飲みながら猫をモフっているときが至福の時だと思いますがそういう状況になったことがありません。世知辛い世の中ですね。
こまかい話は下記に。
自己紹介
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