西原理恵子の「サイバラ酒場 feat.高須院長」新宿歌舞伎町に行ってきた

前略

この店ではたぶん「ノー！」と言いたいときでも、「イエス！ ノー！」と言わなきゃいけないんだ！

の館長です。

◆

サイバラは、『鳥頭紀行』の頃にいちばん見てました。

鴨志田氏とかの頃ですね。

それからずいぶん見なくなり、次に見たときには高須院長のパートナーになっていました。（飛びすぎ）

高須院長は、善行もたくさんしたとは思うけど（寄付行為など）、それに負けず劣らずの悪行もあると認識しています。（コンプレックス・クリエイターとか）

清濁併せ呑む度量は僕には無いので、院長のことは好きでも嫌いでもない、といった中途半端な位置づけです。

　
そんなお二人の世界観を活かしたという居酒屋「サイバラ酒場 feat.高須院長」がオープンしたので行ってきました。

 

新宿歌舞伎町の「一軒め酒場」の3階が、2020年1月17日～2月16日の期間中、「サイバラ酒場」として営業。

のれんをくぐると、3階への階段。

サイバラワールドに包まれながら階段を上がります。

店舗を運営する「養老乃瀧」とのちょっとしたエピソードが語られている。
　
そう、ちょっとした……　取るに足らない……（そこまで言うなや）

店に入って、店奥を眺めたところ。
　
もうすでにお仲間が懸命に写真撮ってた。

店奥に向かって右側の壁。

店奥、右側の壁。

店奥、左側。

店奥から入り口方面を眺めたところ。

店奥から見て右側の壁。

店奥から見て左側の壁。

「酒場」にはやっぱり赤ちょうちんだね！
　
これを見るだけで飲みたくなっちゃうんだから、これ考えた人は偉大だねぇ……というか、邪悪だねぇ。

こうして見ると分かるように、店内はあまり広くない。
EXILE TRIBEの打ち上げはできない。

 

とにかく「Yes!」の返事と店内BGMの狂気を見てみよう

さて、入店してまず驚かされるのは、店員さんからの「Yes! いらっしゃいませー！」のご挨拶。

注文すれば、「Yes! ありがとうございます！」

この調子だとたぶん、謝るときは「Yes! 申し訳ございません！」だろうし、否定するときは「Yes! 違います！」でどっちだか分かんないだろうし、キリストのことは「Yes! キリスト！」だろう。（←合ってんじゃん）

とにかく、何を言うときも「Yes!」が付くので、それを踏まえた上での会話を模索してみるのも一興かと思いますが、店員さんの迷惑になってもいいのかと問われれば、Yes! ノー！ なので、そこは状況をよく考えて行動していただきたいと思うのです。

覚悟はしていたけど、店内のBGMは高須クリニックCM曲『Beautiful smile』（あの、Let me see your smile♪ってやつ）がヘビロテで頭おかしくなりそう。

いや、なる。

 

たまにでいいから他の曲もかけてくれれば我慢できるのになぁ……と思ってると、違う曲がかかった！

ところがその曲は、西原理恵子＆とりあたまバンドの『金をかせごう』。

知る人ぞ知る名曲にしてヒドい曲。

「金がないのは 首がないのと一緒～♪」を連呼するので、こちらも別の酔いが回りそう。

いや、回る。

確かに、人生において「金がないのは首がないのと一緒」なんだけど、そんな身も蓋もないことをわざわざ歌詞にして歌い上げるのは、僕は好きじゃないな。

この曲をかけるんだったら、『Beautiful smile』のほうでいいよー！ と小さく叫んでみた。

 

席につくとまずこれに目を通すことになる。

サイバラファンなら、一通り購入する気概を持って来店してほしい。

レジ周りの限定グッズ。

「パパ これ買って」とあるように、パパにおねだりするのもいい。
どんなパパかは不問。

実に商売熱心だ。
いや、悪く言ってるのではなく、そもそもファンがサイバラワールドを求めて来る酒場なのだから、「サイバラは売りたい／ファンは買いたい」が成立すれば、これぞ Win-Win ならぬ、Yes-Yes の関係だ。

とはいえ、BGMの「金がないのは 首がないのと一緒～♪」がこれでもかと流れる中、僕のようなライトなファンには、その溢れ出す拝金主義のような空気はいささか刺激が強すぎるのだ。

でもそれこそがまさにこの二人のワールドなんだね！

今日はそれを楽しみに来てるんだから！

 

メニュー。

いかにも、といったメニュー名が並ぶ。

ドリンク1杯につき、特製コースター1枚もらえるよ！

さあ、何から飲もうかな～？

運だめしに、おみくじの付いた生ビールを注文。

店員さんの持ってきたタブレットでおみくじを引く。

大吉から大凶までがグルグル回る。

「ラテのデザイン」＝「おみくじの結果」が現れる。

出た！ みごとに大吉だ！　Yes! 大吉！

来たよ！ 大吉の生ビール。

「奇跡がおこっています」と書かれてるようだ。

だがしかし、飲んでしまえば大吉も大凶もみな同じさ！

続いてはこれ。

高須流・美容サワー（ビネガーサワー）

注射器というものは、ふだん縁がない者にとってはワクワクしちゃうものだよね。

適量をグラスの中へ注入！

……と思ったが、結局全部入れてしまった。

料理もいただいてみます。

人生七転び八起き炒め

味はごくごく普通の野菜炒め。

続いてはこれ。

やり逃げ人生セット

さすがに、この見た目にはたじろぐ。

写真を撮ったらすぐに配置を変え、普通の「鶏つくね＆うずら」にした。

この期に及んで何を恥じらっているのやら……。

 

ごちそうさまでした

レシートは「一軒め酒場」のものに「サイバラ酒場」のスタンプを押したもの。
　
さすが “仮庵” 。

◆

Yes! 面白かったけど、よっぽど2人のファンじゃない限りは1回でいいかな。

僕が昭和に生きるサラリーマン上司だったら、部下のOLさんに「やり逃げ人生セット」を食べさせては、「ほほぅ、そこから食うかぁ～」などと言ってニヤニヤするためだけに何度かはこの店に足を運んだだろう。

でも今はそんな時代じゃないんだ。

もっと言えば、昔だってそんな時代じゃないんだ、本当は。

そんな時代じゃないんだけど、それぐらいにしかこのメニューの使いみちが思いつかんのです。

その程度の下品なオッサンなんですけど、こんなんでいいんでしょうか？