前略
Xmasに大事な人と居られることを、人は仕合せと呼びます。
の館長です。
スクルージ 日生劇場にて上演
「スクルージ」って聞いて、「あれ、そういう鍋、あったよなぁ?」って思った。
それ、「ルクルーゼ」だったよ。 全然違うじゃん。
そんな頭脳の僕ではありますけど、昔から観たかった市村正親氏のミュージカルを観ようと奮い立ちました。
ちょうどXmasの日でした
スペシャルカーテンコールとやらを観たかったのだけど、24日は完売だった。
でもこの日、25日は千穐楽ということで、また別の意味のスペシャルカーテンコールを楽しむことができました。(後述)
ミュージカル「スクルージ ~クリスマス・キャロル~ 」
舞台は19世紀半ば、人々でにぎわうロンドンのクリスマス・イブ。
ケチでいじわるな金貸しのスクルージがクリスマスの精霊が見せる過去・現在・未来によって自分の生き方を見つめ直す姿が描かれる。
見つめ直した結果、これまでの自分を恥じ、後悔し、改心したスクルージ。
目覚めると……その日はクリスマス。
スクルージは、街の子供たちに小遣いを贈ったり、人々の借金を帳消しにしてあげたり、自分の会社の従業員クラチットの子供たちにオモチャや七面鳥を買ってあげたりと、人が変わったように “善行” を積んだ。
ひねくれた見方をしてしまうと……
結局、スクルージの “善行” はすべておカネによるものなんですよね。
スクルージが金持ちだからできたことばかり。
スクルージを嫌ってた街の人たちだって、おカネの問題さえ解決してくれればそれだけでもう大喜び。
いきなりスクルージのことを好きになったかのよう。
おカネがあるからこそ、難病の子を名医に診てもらう約束だってでき、その親であるクラチットは大いに感激する――。
まさに、地獄の沙汰も金次第ってことをまざまざと見せつけられる、そんなミュージカルといっていいでしょう。
いや、よくないさ。
そんなところをことさら取り上げるべきではないことは、こんな僕だって分かっているのさ。
大切なのは、心を入れかえたこと。大事なものが分かったこと。
やっぱり “ 市村スクルージ ” には泣かされ笑わされた
この日だって僕はミュージカル俳優のはしくれとして、篠原涼子の旦那にガツンと言ってやろうと思って観に行ったら、ガツンと心打たれた!(だから当然だってば)(だから “はしくれ” でもないってば)
これをXmasの日に観られたことは、僕から僕自身への最高のXmasブレゼントだ。(ほんとは人からもらいたいけどね)
観ていて、「優しくありたい、優しくあらねば」と強く思わされた。
さらには、ひねくれたりしないで、Xmasというものは大切な人と心温まる時間を過ごすようにするべきだと、今ごろ痛感した。(遅すぎる)
けど、これだけ思っても明日になれば忘れるのが常。 常吉。(誰だよそれ)
でも今日一日だけでもそう思えてそう振る舞えたらいいんじゃないかと……。
千穐楽ならではのスペシャルカーテンコール
千穐楽ということで、カーテンコール時に市村さんが「私の権限で(笑)」と前置きし、出演者一人ひとりにコメントを述べさせた。
そこで武田真治は「珍しく服を着てる仕事です」と笑いを取ったり、今陽子が往年の『恋の季節』を一節歌ってくれたり(ヤングには分かるまい)、幕が降りきるギリギリの最後、観客に見えるか見えないかのところで武田真治が腕立て伏せするなど大サービス。
本編以外でも大満足な公演となりました。
ありがとう、市村さん!
ありがとう、妻の涼子!
涼子「ばかやろッ♪」
プロフィール
館長と申します。
ホッピーを飲みながら猫をモフっているときが至福の時だと思いますがそういう状況になったことがありません。世知辛い世の中ですね。
こまかい話は下記に。
自己紹介
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