前略
実は10代の頃から、自分の娘に付けたい名前は決まってました。
の館長です。
◆
もちろん多くの方がご承知のとおり、現在に至るまでその名前が僕の娘に付けられることはないばかりか、娘そのものの存在も確認されず、あまつさえ、娘の母親となるべき人物、つまり僕の妻の存在すら確認されていないのです!
自分の娘に名前を付ける――この行為はこれほどまでに難易度の高いものだったんですね。
が、しかし!
一方で僕は、スナネコの娘に名前を付けることにはあっさり成功したのです!
日本初! スナネコの赤ちゃんが誕生!
動画
震えとる。
小刻みに震えとる。
小さい命っていうのは、たいていいつも震えとるね。
だから余計に大切に扱わなければならない気持ちになるんだね。
なんだこの情けない顔は!
面倒みたくなっちゃうじゃないか!
スナネコ赤ちゃんのうっとり顔もいいけど、それを見る設楽統の柔和な顔もいいぞ!
赤ちゃんの顔から、すっかり仔猫の顔だ。
いや、でもほんと、猫がウンするときの神妙な顔、大好き。
こんなふうに寄ってこられたらどうしたらいいんだ!?
何でもしてあげたくなっちゃうじゃないか!
岡田将生ならずとも、「一緒に住まねぇ? 俺と」「なんでもするよ」と言ってしまいそう。
スナネコ赤ちゃんを見て思わず口走ってしまった本当の意味での “つぶやき” が、まさかテレビに出てしまうとは……。
すげー、バカっぽい発言!
こういう初体験は、もっと内容のある理知的なツイートでしたかったわ~。
あ、でも、内容のある理知的なツイートなんてしたことなかったわ~。
名前がまだ無いスナネコ赤ちゃん。 一般公募することに。
上記の情報をもとに名前を考えてみよう!
でも、
これらの情報からどんな名前を考えたらいいって言うのだ?
とりあえず、これらの情報は無視する!(無視するんか!)
ちなみに、父と母の名前はこのとおり。
こうなると、必然的にアラビア語の名前を考えるべきということが分かります。
これは大きなヒント!
設楽統「ナスちゃん」
たぶん那須どうぶつ王国から取ったのだろうけど、本人いわく「アラビア語でナスという意味」。
井戸田潤「ミミー」
採用される自信たっぷりだそうだ。
でも視聴者は全員「不採用!」と強く思ったに違いない。
三上真奈アナ「おにゃん」
壊滅的にありえない名前だ。
そのへんの猫カフェでも採用されないだろう。
大久保佳代子「パコ代ちゃん」
ご本人が飼っている愛犬「パコ美」から。
そもそもが下ネタなので、朝の番組にふさわしくない空気が流れ、わりとスベっていた。
僕も大久保佳代子は全然嫌いじゃないけど、これはおふざけの方向が違っててちょっと不快に感じた。
本人もこのあとその空気は感じ取ってたようだったけど……。
ともかく、日本初のスナネコ赤ちゃん誕生を祝う意味も込めて、名前を盛大に募集!
那須どうぶつ王国の応募フォームにアクセス!
命名案とその理由をもっともらしく記入。
こんなこと言っては不遜に聞こえるかもしれませんが、父「シャリフ」、母「ジャミール」を聞いた時点で、僕の中ではスナネコ赤ちゃんの名前は「アミーラ」一択でした。
「アミーラ」以外ありえないし、「アミーラ」以外だったらもう「おにゃん」でも「パコ代」でもいいってくらい。
そうして、自信を確信に変えポチッと送信しておきました。
ある日、那須どうぶつ王国から封筒が届いた。
出てきた! アミーラ!
そして命名証と招待券だ!
招待されるのはもちろん嬉しいけど、なにより命名証という名付け親の証が嬉しいじゃないですか!
ホントにホントにホントにホントにライオンだ~♪
いや、それ富士サファリパークだし。ライオンじゃないし。
「スナネコの赤ちゃん(♀)の命名者と認定します」
このひと言が欲しかったんだー!!
そして額に入れて飾りました。
額装すれば、ワンランク上の佇まい。
毎日これを見ては「アミーラ、お父さんだよ」と話しかけています(←関わりたくないタイプのおじさん)。
とにかく1日も早くアミーラに会いに行きたい。
2歳になる少し前、2022年4月13日に、那須どうぶつ王国から埼玉こども動物自然公園へ移送されました。
そういうことなら仕方ないですね。
ひいてはスナネコのためになるというのなら。
那須にいなくなったのは寂しい気もしましたが、アクセスの面からは埼玉のほうが行きやすくなったと言えそうです。
いや、でも「 “こども” 動物自然公園」だから、子連れじゃないと怪しまれるかもしれないですね。
命名証を持参して「ここに我が子がおるんじゃ!」って正当性を訴えるしかないですな。
なにしろ、なるべく早くアミーラに会いにいけるよう頑張りたい。
◆
心理カウンセラーによると、人は誰しも「慈しむ対象」を探すという「人間の本質」を持っているらしいですね。
こんな僕とて、そんな「本質」があったのかもしれません。
アミーラの赤ちゃん姿を初めて見たときから、その健気さとか儚さに心奪われてしまって、どうしても自分で名前を付けたいという思いが湧き、いざ念願の名付け親になれたら、よりいっそう愛おしく思うようになってしまいました。
それもこれも、リアルで「慈しむ対象」が長いこといなかったせいもあるでしょう。
普通だったら(←「普通」の定義は難しいけど)、慈しむべき妻がいて子がいて、さらには孫、興が乗ればひ孫までいてもおかしくない。
それらがいないとしても、ワンコだったりニャンコだったり、身近に大切な慈しむべき命があるのが常態じゃないかと。
僕の「慈しむ対象」にアミーラがいるとはいえ、向こうは僕を認識していないし、人生を共にすることはないから、そこはやはり違う。
慈しむにも限界がある。
僕はもっと慈しみたいんだ!
いいかげん、慈しむべき人、出てきてくれないと、寿命が尽きるでー!

プロフィール
館長と申します。
ホッピーを飲みながら猫をモフっているときが至福の時だと思いますがそういう状況になったことがありません。世知辛い世の中ですね。
こまかい話は下記に。
自己紹介
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