前略
まず、日本語の勉強からだ。話はそれからだ。
の館長です。
はじめにお断りしておきたく存じます。
いつもは長いものにはぐるぐるに巻かれ、可能な限りみんなに迎合する僕ですが、今回は多くの人の反感を買うようなことを書きます。
ですので、ご自分の考えとは正反対の発言や記述を見ると反射的にやり込めたくなるような方は、この時点で読み進めないでいただきたいのです。
昔から「争いは不毛。 坊さんは無毛」と言いますし。
それはお互いの安寧のため……。
生まれ来る子供たちのため……。(←これ関係ない)
東京から青森に帰省した男性宅に帰省を咎める置き紙
コロナ禍の2020年8月7日、青森市で、東京から帰省した男性の家の玄関先に、帰省したことを “中傷” する “ビラ” が置かれていたことが話題になりました。
まず、この書面は「中傷」の「ビラ」なのか?
いきなり “日本語として正しいのか?” というところから入りますけど、今回の件は特にそこは大事だと思うのです。
青森に帰省した男性(以後「帰省男性」と呼びます)に「中傷するビラが置かれる」という表現を多くのニュースや記事がしています。
そもそもこれは「中傷」する「ビラ」なのですかね?
ちゅう‐しょう〔‐シヤウ〕【中傷】 の解説
[名](スル)根拠のないことを言いふらして、他人の名誉を傷つけること。
「ライバルを中傷して蹴(け)落とす」「中傷記事」
びら【▽片/▽枚】 の解説
1 広告・宣伝のために、人目につく所に掲げるはり紙。ポスター。
2 広告・宣伝のために人に配る紙片。ちらし。「―をまく」
「中傷」であるか?
「根拠のないことを言いふらして」にはまったく該当していないと思われます。
根拠は十分。
それに「言いふらして」はいない。
「ビラ」なのか?
ピンポイントで相手の家の玄関に置いたのですから、「人目につく所に掲げる」とは思えません。
普通に考えて「ビラ」というものは、糾弾したい相手に、というより、世間に知らしめ貶めるために、そこかしこに張ったり置いたりするものじゃないですか?
「中傷」とも「ビラ」とも言えない
以上から、今回の場合は単なる「苦情の置き紙」だと、僕は受け取りました。
もし、この紙を何枚もコピーして町のあちこちに張っていた、となれば、それはもう即アウト。
その時点で「中傷のビラ」の一丁上がりとなることでしょう。
でも今回はそうではない。
僕だけの印象かもしれませんが、「中傷のビラ」と「苦情の置き紙」とでは、雲泥の差があるように感じます。
「Yahoo!ニュース」に付いたいわゆる「ヤフコメ」の中にも、「中傷するビラとは違うんじゃないかな」といったコメントもいくつかはありました。
本人宅の玄関脇に置いてあるなら“中傷のビラ”でなく
「陰湿な手紙」のような気がするのは自分が田舎者だからか。
面と向かって言ってたら特別な夏の東京都から帰省する方への批判・意見にあたるのかな?
まぁ感染が怖くて書いてんだから直接は言えないか
よく見ると内容は中傷と言うほどのものではなく、何故帰省するのかと言う内容。しかも玄関の扉に差し入れているのだから、他人に知らせるようにしていないし忠告のつもりではないでしょうか。やり過ぎかもしれないが、帰省すると不安を他人に与えていることは事実。PCR受けたのは誰も知らないし、PCRも偽陰性あるし、10日前だとそれ以降の感染あるし、移動してくること自体が不安なんですよ。
どっちもどっち。
そしてそれくらいのメモは中傷には見えません。意見するのが中傷には見えない。
ただそこまでして抗議する必要はないとは思う。
そしてこのご時世、10前に陰性だったからと帰省出来る感覚もわからない。
もしも知らない間に感染していたら、大切な人を失うかもしれないのに…どちらも自分の事しか考えてませんよね。
お互いが気をつけたら起こらない事。
ちゃんと「そもそも “中傷” の “ビラ” なのか?」ってところから考えてくれる方もいて勇気づけられました。勝手に勇気づけられました。
ではこの「帰省男性」はここで帰省して良かったのかどうか
帰省を控えた方がいい時期に帰省した人。
誹謗中傷がひどい人。
どちらも何とも言えません。
暖かい心でとは言いますが、この時期の帰省は正直控えて欲しいのが本音かな。
一年以上帰省できてません。
いつまで人の目を気にしながら生活をするんですかね。疲れました。
>仕事柄、PCR検査を受けていて、10日前の検査でも陰性だったという。
それってつまり感染リスクがかなり高い仕事をしているということでは?>投げ入れた人は、『わたしが今度あなたに同じような文章を、あなたはもらったらどう思いますか』っていう気持ちは考えないのかなと
投げ入れた人は「感染リスクが高い人が不要不急なのに貴方の近くにやってきたらどう思いますか?」と言いたいだろう
やり方が問題なんだね。この気持ちはわかる。
だってなんで今帰ってくるの?って思うのが普通。GO TOなんか、一度やると予算計上したから引くに引けなってるだけで、あんなのは建前。真に受けて本当に出かける方が問題。
でも、ほかに方法はなかったのかなあ。貼られた男性も被害者ぶってるが、青森の人からしたら自分たちが被害者だと思ってると思う。
こちらは福岡ですが広島の田舎への帰省は断念しました。
この貼り紙する側の気持ちが分かるからです。
この人も自分の事ばかりでは無く逆の立場も考えて欲しい。事情があるかしらんが、そんな前の検査は何の安心材料もない。抗体があるならまだしも。
こういう考えの人が周りにうつしていってる気がする。
昨年末に母を亡くし初盆を迎えるが、帰省を自粛した。
ひとりで暮らす父の体調も心配であるが、風評被害になっては元も子もない。
田舎とはそのような風土・風習がある地域であるとの割り切りが必要と自らに言い聞かせ…
切ない…
私の実家は田舎で、両親に帰って良いか聞いたらあまり良い返事ではなかった。やっぱり、どこどこの家にはどこから娘が帰ってきてるとかすぐ噂になるみたいです。田舎で育ったので、近くに設備の整った病院がないこと、高齢者が多いことなど田舎の実情を理解していますので、私は帰省をやめましたが、このままでは年末年始も帰れないし、いつ帰れるのか不安です。
みんな我慢してるんだ。
僕はいま田舎の長野にいますけど、もう半年は東京に戻れていません。
2月の中旬に帰省してきてそれっきり。
あのときはこんなことになるとは思いもせず……。
僕とて東京に住所のある身ですから、戻らないといけない用件はいくつもありましたけど、それらはすべて辞退申し上げましたので、実入りは激減。
特別定額給付金10万円でなんとかしのがなければと思い、早めに支給される “貧乏枠” で応募したくらいです。
それでも、いま東京へ行くことは二度と田舎の地を踏めないことを意味すると思って我慢しているのです。
我慢している身からしますと、我慢しないヤツというのはけしからんヤツに見えてくるのですが、「自分が我慢してるんだから、あなたも我慢しなさいよ」っていう同調圧力は嫌い。
そういう圧力は誰も幸せにしないと思うんですけど、今回の、ことコロナについては、自分の我慢は多くは他人のためになるものじゃないですか。
“自分自身が、他人のためにする我慢” という意味合いも大きい以上、同調圧力などではなく、今はみんなで堪らえようよ、ってことなんだと思うんです。
それを、もっぱら自分の都合、自分の欲求のためにだけ、外れたことする連中がイヤになります。
7月の4連休だって……
新型コロナウイルスの感染確認が各地で相次ぐ中、日本医師会の中川会長は記者会見で、23日からの4連休を「我慢の4連休」と位置づけ、不要不急の外出や県境を越える移動を避けるよう呼びかけました。
って言ってるのに、しかも、7月23日の東京は新規感染366人で過去最多になっていたというのに……
4連休の都道府県の間の移動をビッグデータで分析したところ、5月の大型連休に比べて東京都内から移動した人がおよそ1.5倍に増加していた
東京からの移動が増えた道府県を増加した割合が高い順に見ると、沖縄県が3.41倍となっていたほか、京都府が2.25倍、静岡県が2.18倍、石川県が2倍、長野県が1.89倍などと観光で人気のエリアのある府県で多くなっていました。
(キャプチャ)4連休 都内からの移動は大型連休の1.5倍 他府県より増加は低く | 新型コロナウイルス | NHKニュース
……と、東京都内からの移動者は1.5倍になってたとのこと。
頭にきたのは、4連休初日の賑わいを伝える7月24日付の地元の新聞。
東京の60歳代の男性は夫婦で茅野市に3泊し帰京前に(上諏訪)に立ち寄り、
「東京はいろいろと言われているが、半年前から予定した旅。
(中略)
ゆっくり充実できた」とリフレッシュした様子だった。
……何もかもがひどいと思う。
60歳にもなって、自分勝手な!
青森の帰省男性も60代。
なんですか、60代というのは反逆のお年頃とでもアピールしたいんですか?
「半年前から予定した旅」って、知るかそんなん。
「ゆっくり充実できた」って、あなたがゆっくり充実してるときに茅野市の人たちはおちおち充実もできないんだよ。
そしてこの自分勝手60歳代夫婦を記事にして「リフレッシュした様子だった」と書く新聞も新聞だ。
アホか、アホなのか? アホの星からやってきたアホ星人なのか?
もう、なんかガッカリなんですよ。
年とるごとに、人間、分別を無くしていくのですね。
……というわけで、まぁ、青森帰省男性は今回は帰るべきではなかった、と僕は考えます。
どんな事情があったか分からないのですから軽々には言えませんが、「仕事柄、PCR検査を受ける」くらいにはリスクの高めの人が、今現在陰性ならともかく10日前に陰性だっただけでそんな田舎に帰るなんて……。
それはやはり苦情を言いたくもなりますよ。
で、苦情の置き紙を置かれたら置かれたで、黙って自分の内に閉じ込めておけばいいものを、マスコミにさらして焚きつける……
とても “被害者” とは思えなくなってくるんですよ、僕としては。
(この人の、取材に対する受け答えも僕にはとても印象が悪うございます。これこそは僕の極めて個人的感想ですけど)
もちろん僕とは反対の意見もたくさんあります
僕の考えに近いコメントばかりを集めたのでは、
「なんだあいつ、セコいことしやがって! 自分寄りのコメントだけを選んで紹介するなんて卑怯だ。人としてダメダメだ。生きていく資格なし! もう1回、生まれ直せ! いやもう二度と生まれるな!」
などと言われてしまいます。
そこまで言うなやー。
そこまで言われないにしろ、反対意見も当然あるわけで、それに目を通さないのはよろしくない。
ところが今回の場合、案外、苦情を書いたほうを一方的に罵るようなコメントは、ヤフコメにしてはあまりありませんでした。
それは少し拍子抜け。
感染理由はともかく、こういう田舎くさいやり方は取り締まってほしい。
「田舎くさい」とは言わないでほしい。
田舎にも都会にも一長一短はあるんだから。
第一、感染なんて誰もしていないし。
青森県知事は帰省を否定していない。
4日の会見では『帰省される方々を温かい心で受け入れてもらいたい』と述べている。
ビラの主は県のスタンスを理解していないようだね。
筆跡からして高齢者と思われるが、ワイドショーばかり見ているからこうなるのかな。
近所の行動を見張っているなんて少し気持ち悪い。加えて中傷するビラまで投げ入れるって行き過ぎだと思う。
出来れば人との接触は最小限度に留めるのが理想でも事情があり実家へ戻る人もいると思う。
帰省をする事に対して禁止している訳では無いのだからこの中傷するビラは良くないよね。
「知事は帰省を禁止していない」を錦の御旗に掲げるコメントもいくつかあったけど、
“禁止されていないことはやってもいい”
というのは通らないでしょう。
それを言ったら何でもありです。
この世の終わりです。
KONOYO NO OWARI です。(ピエロはいません)
コロナが怖くて怖くて仕方がないなら、閉じこもっていていいんです。自由なんですから。
けれど、それを他人にも、押し付ける事は間違い。こんな簡単な事に気付かないということが、異常。
国は、ウィズコロナを推進するなら、このような行為を、断固たる姿勢で否定し、特定もして、ある意味スケープゴートでも、つるし上げた例を作らないと、エスカレートしますよ。
死人が出てから動くのだったら、ウィズコロナに賛同しきれない。
「吊るし上げろ」などと言うのは、“中傷ビラ” で帰省男性を吊し上げた(ことになっている)人となんら変わらない悪。
そんな簡単なことに気づかないということが、異常。
帰省や移動を自粛するように言っている馬鹿は
生きることを自粛するように。
生きるために何か行動することで、間接的に他人を感染させているので早く自粛してください。
この意見はすごいな。
帰省や移動を自粛しろと言う人は「死ね」と。
青森帰省男性への置き紙の内容よりひどいこと言ってる。話にならない。
被害者が加害者を反論の際に、「人でなしの所業」ともっと煽り立てて、次の犯罪をへの罠を仕掛けて警察に付き出すか、発狂させて頓死させたらよいだろう。
そんな卑怯な加害者こそ、先にこの世から消されるべきもの。
この人も「死ね」と言ってる時点で話にならない。
ざっと見たところ、これら反対意見のほうが “危ない” 人が多い印象。
ますます置き紙をした人のほうがまともに見えてくる。
Twitterで僕は初めて人に怒りをぶつけてしまいました
この事件が報道された直後、ある「話題のツイート」を見てかなり憤ってしまい、僕は初めてTwitter上で個人に向けて怒りをぶつけてしまいました。
それがこのツイート。
このツイートに対し僕が送ったコメント。
本人、いたって真面目にツイートしてるのに、名前が「ニャン長」になってるのがマヌケなところ。
「ニャン長」が何を言ったって “負け猫の遠吠え” にしかならないでしょうけど、しょうがない。こればっかりはしょうがない。
これは、那須どうぶつ王国のスナネコ赤ちゃん「アミーラ」の名付け親になれた記念の期間限定改名なので許してほしいにゃん。
さて……。
いきなり他人のツイートに怒りをぶつけてしまったわけですが、もちろん、一般の人を相手にこんなことはしません。
このスズキショーという方が編集者&ライターであり、そこそこのフォロワーを持ち、インフルエンスを持ちうる方なので、僕は怒りのツイートを抑えられませんでした。
現に氏のツイートには4200以上もの「いいね」がついてるんですし。
で、僕が反論ツイートを送ってすぐ、スズキ氏からリプがきました。
これこそ、「木で鼻をくくったような」態度の典型例。
要は、対策サイトを見て「都内の地域差や、生活スタイルによるリスクの個人差を読み取れ」ってことですね。
それ、違うと思う。
うん、全然違う。
僕が反論したのはそんなことじゃない。
ある人が東京から田舎にやってきたとして、その人を見て、
「東京のどの地域の人か? そしてこの人の生活スタイルにはどの程度の感染リスクがあるか?」
なんてこと個人レベルで分かるわけないでしょう、ということを言ってるのに。
だからこそ、さしあたっては「東京都民」というひとくくりで怖がるしかないのだ、と。
で、僕が最も憤ったのは、そんなふうに怖がる田舎民のことを「何かの電波による洗脳」と侮辱したことです。
だからそのことを再び伝えるために、この返事を送ったのです。
そしたら今度はこのお返事。
よもや編集者でありライターである御仁が「電波」を、「電波法に基づき総務省が管轄しているもの」の意味でしか知らないわけはありません。
おまけに「洗脳」という単語とセットで使ってるんですから。
電波(電波系)
俗に、「視聴していると頭がおかしくなりそうなもの」「常人の感性とは乖離しているもの」を「電波」と呼ぶ場合が多い。精神病患者にしばしば見受けられる、「自分の行動が電波によって操られている」という妄想を語源とする。
こんなことを僕から説明するなんて、かえって氏を侮辱することになると思い、上記のように「釈迦に説法はしない」と答えたのです。
とはいえ、大人同士なんですから、最終的にはお互い丸く収めた体(てい)で、終わりにしましたよ。
書いているように、この日は市内で初めての感染者が確認されていました。
朝から市内放送で大々的にアナウンスが繰り返され、おそらく市民の多くが戦々恐々としていたと思います。
そこへのこの一件。
いま思えば、僕も直情径行が過ぎたな、と反省はしているのです。少しは。少しだけ。
要するにこういうことです
ぼくがおもう “いちばんわるいやつ”
でもでも、僕の思う “今回の件でいちばん悪いヤツ” は、帰省男性でも苦情主でもなく、田舎民でも東京都民でもありません。
最悪だったのは、マスコミです。
そもそも “中傷するビラ” なんて存在していないのにこのように大きく取り上げ扇動する……。
「中傷」の意味も「ビラ」の意味も、いったん吟味したのか? と聞きたくなる。
日本語が分からない人たちが大衆をアジテートできる立場にいることの恐怖よ。
マスコミなんて高学歴の方々ばかりだろうに……。
頼む! まずは日本語の勉強からだ!
まぁ「ニャン長」には言われたくないわな
プロフィール
館長と申します。
ホッピーを飲みながら猫をモフっているときが至福の時だと思いますがそういう状況になったことがありません。世知辛い世の中ですね。
こまかい話は下記に。
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