前略
大きな声では言えないけど、実を言うと「ランチパック」って食べたことないんだよなぁ……
の館長です。
◆
そんな人、めったにいらっしゃらぬとは思いますが、うちには「ランチパック」を食べるという食文化が、まだ西洋より伝来してなかったのです。
ヤマザキ「ランチパック」とフジパン「スナックサンド」
「ランチパック」のようなパン製品を「携帯サンドイッチ」と言うそうですが、この携帯サンドイッチにはヤマザキの「ランチパック」のほかに、フジパンの「スナックサンド」があることを、よもやお忘れではあるまい。
うちが毎日の買い物に使う近所の大型スーパーは、パンといったらフジパンがメインで、テナントで入ってるパン屋もフジパン系の「グラーノグラーノ」となっております。
(余談ですが、このパン屋さん、焼き上がりの鐘の音がうるさいため、お年寄りがそのつどビクッとしてます)
(その「お年寄り」には当然僕も入ってます)
(あれは何かメロディでも流したほうがいいと、開店以来ずっと思っています)
さて、フジパンがメインですから、携帯サンドイッチ売り場もこのように――
3段ある棚のうちの上段と中段が「スナックサンド」、下段の1段だけが「ランチパック」となっております。
ただ……
「スナックサンド」は軒並み値引きされているのに対し、「ランチパック」はそのまま。
みんな、携帯サンドイッチなら何でもいいというわけではなく、「ランチパック」を決め打ちしてきてるのでしょうか?
昔、僕の知り合いが「今日は『ランチパック』買ってきた」と言って出したのが「スナックサンド」だったことがあります。
なので僕としては、特に田舎ではだいたいの人は「スナックサンド」のことも「ランチパック」と呼んで買ってるんだろうなぁ……と。
実は「スナックサンド」を食べていても「ランチパック」を食べた気になってるんだろうなぁ……と。
その程度に考えてましたが、違ったんですかね?
いずれにしても、僕は「ランチパック」を食べたことがない、というだけでなく、「スナックサンド」も食べたことはありません。
つまり、携帯サンドイッチというものを食べたことがないのです。
後日、その大型スーパーに行くと、このように「スナックサンド」の特設売場が作られていました。
是が非でも「スナックサンド」を売りたい! というフジパンの強い気持ちが伝わってきます。
頑張れ、スナックサンド! ワイも応援するでー!(食べはしないんだけど)
元祖は「スナックサンド」
CMなどの広告では圧倒的に「ランチパック」を見るので、僕も最初「スナックサンド」を知ったときは、「フジパンがランチパックのまがい物を出したのか」なんて失礼千万なことを思ってしまいました。
でもまったく逆で、販売開始はランチパックが1984年、スナックサンドは1975年。
9年も先にフジパンが出していたものを、ヤマザキがマネして出したんですってね。
このように「元祖」を謳ったページをサイトに掲載していた頃もあった。
実は元祖?! スナックサンド物語|フジパン
http://www.fujipan.co.jp/product/snack/story/index.html
(現在は削除)
「スナックサンド」は元祖なのにシェアは0.15%しかないそうです。(2012年時点)
これじゃ「スナックサンド」は存在しないに等しい!(失礼千万 part2)
「手も汚れにくく、PCやタブレットで作業をする傍らでも食べやすい」と、「スナックサンド」が自らの利点を訴求すればするほど、それは同時に「ランチパック」の利点をアピールすることになってしまうというジレンマ。
だからずっとテレビCMをやらなかったのか?
やりたくない気持ちはよく分かる。
やればやるほど、「ランチパック」が売れてしまう恐れがあるんだから……。
「スナックサンド」のキャラクターは「はさみちゃん」と「んーぱ」。
んーぱ……。
勝負になりそうにない。(失礼千万 part3)
じゃあしょうがない! 36年ぶりにテレビCMをやるか!
「スナックサンド」をアピールすればするほど「ランチパック」が売れてしまいそう……だなんて怖がっていてはいけない!
フジパンの大きな決断です!
昨年(2020年)の7月17日より、36年ぶりにテレビCMを放送することにしたのです。
■ 新CM「スナックサンドのうた♪」篇 7月17日よりO.A開始|お知らせ|フジパン
1975年に誕生したロングセラー商品『スナックサンド』。実は、元祖・携帯型サンドイッチ。
今年45年目を迎えるにあたり、36年ぶりとなるTVCMを制作いたしました。
CMキャラクターには、『天気の子』ヒロイン役や連続テレビ小説『エール』(NHK)に出演など今最も注目されている若手女優・森七菜さんをメインに起用いたします。
良い!
森七菜、好きだし、ホフ・ディランのカバー『スマイル』で聴かせてくれた素直な歌声を活かしての『スナックサンドのうた♪』で攻めたのも、実に僕好み!
特に「ウホホホホ~イ」!!
「ウホホホホ~イ」がこのCMの良さの半分くらいを担ってる!
とかなんとか絶賛しておきながら、僕はとんでもない勘違いをしていたのです。
この歌の出だしの……
スゥ~スス スナックサンド屋です
ここを、
スゥ~スス スナックサンドやで!
だと、ずーっと思い込んで歌っておりやした!
考えてみれば「やで」は無いよなあ、「やで」は。
でも、いま聴き返しても「スナックサンドやで」に聞こえるんやで!
そんなわけないのに、聞こえるんやで!
いや、話が大いにそれました。
残念なのは、CM自体はとっても良かったのに、その後の森七菜の契約解除・移籍騒動でちょっとケチがついてしまった感があること。
売れっ子になったらすぐに弱小事務所から大手に移るっていうのは、ビジネスだから仕方ないとはいえ、ファンの感情はすぐには追いつけないですわ。
(もちろん森七菜本人のせいだとは思ってません)
その意味では、「スナックサンド」の36年ぶりとなるCMに森七菜を起用したことは失敗だったと感じます。
上白石萌音にしとけば良かったんじゃないかな? 歌も上手いし。(萌歌でも可)(←言いかた失礼)(でも僕は森七菜のほうがいいけど)
ところで食パンの「耳」部分はどうなってる?
ここでちょっと気になるのが、プレス後に切り取られた食パンの“耳”の部分だ。完成後、この耳はどうなっているのだろうか?
実はこの耳、大半は加工されて家畜の飼料としてリサイクルされている。
さらに、一部はお菓子にも使用されており、その代表的なものが、袋詰で販売されている『ちょいパクラスク』だ。
チョコ味、フレンチトースト味、チェダーチーズ味などが定番として販売されており、1番人気はフレンチトースト味だ。
「ちょいパクラスク」を食べているところを「ランチパック」愛食者が見たら、
「我々が食べた残りカスを食ってる下々の民よ……」
などと思われないか心配でなかなか食べる勇気がない。
(思われたっていいじゃないか!)
(いや、第一思わないって!)
山崎製パンは「ランチパック(コーンコロッケとコーンサラダ)」を6月1日から8月31日までの期間限定で発売します。デイリーヤマザキ、ヤマザキショップをはじめ、全国のスーパーマーケット、コンビニエンスストアなどのヤマザキ製品取扱店で展開。
ゴールドラッシュは、種苗メーカーであるサカタのタネが2004年に種子を発売したスイートコーンの品種。
通常品種と比べて甘みや粒皮の薄さなど食味に優れるのが特徴だとか。
ランチパック商品化にあたり、北海道産のゴールドラッシュを使用し、スイートコーン本来の甘さや粒皮の柔らかさを活かした商品を開発したとのこと。
サカタのタネが開発したスイートコーンなら食べないわけにはいきません。
この機会に初めての “ランチパック体験” をしてみましょうか。
でも僕まで食べたら「ランチパック」のシェアが100%になっちゃうな。(ならん!)
0.15%の人たちのために、「スナックサンド」でも出してくれないかなぁ……?
0.15%ってあんまり言っちゃダメ!
プロフィール
館長と申します。
ホッピーを飲みながら猫をモフっているときが至福の時だと思いますがそういう状況になったことがありません。世知辛い世の中ですね。
こまかい話は下記に。
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